2024年度

スキルアップセミナー

第1回「インタフェース3月号を使用したCAN通信徹底解説と生成AIを使用したCAN通信エキスパートのChatBotデモ」

2024年5月15日に、栄ガスビルキングルーム(名古屋市中区)にて、2024年度第1回スキルアップセミナーを開催致しました。スキルアップセミナーは、ASIF会員の若手技術者スキルアップを目的として、幅広い技術を習得して頂くためのセミナーです。

 今回は、「インタフェース3月号を使用したCAN通信徹底解説と生成AIを使用したCAN通信エキスパートのChatBotデモ」と題して、車載ネットワークを初めて学ぶ方々を対象に、代表的なプロトコルであるCAN(Controller Area Network)通信の基本から応用までを徹底解説しました。生成AIを使用したCAN通信エキスパートのChatBot(チャットボット)のデモを通じて、技術の実践的な活用を紹介しました。

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セミナーへの参加者は、105名(非会員0名を含む)でした。

セミナーの様子

「Interface誌でCAN徹底解説を企画した背景」
講師:CQ出版(株) Interface 編集部 山口光樹 氏
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月刊Interface誌2024年3月号特集「ゼロから作るシリアル通信」では、「CAN徹底解説」と題して36ページにわたりCAN通信規格についての解説記事が掲載されました。本講演では、CANを誌面で取り上げた企画意図を、特集担当編集者に紹介して頂きました。
  
第1部「車載ネットワークの基本であるCAN規格徹底解説」
第2部「生成AIを使用したCAN規格学習事例のデモ」
講師:(株)ネットワークマスタ 藤澤行雄 氏
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第1部では、自動ネットワークの基盤技術であるCAN規格に焦点を当て、その構造から動作原理、なぜ自動車業界で広く採用されているのかという背景まで、わかりやすく解説して頂きました。 第2部では、CAN通信の規格書の読み解き方から車載ネットワークの応用までのノウハウを学びます。生成AIを利用して、CAN規格に関するデータの検索や解析方法も実演して頂きました。


第2回「未来の車を守る!SDV時代に対応するMacSecとSBOMで強化するサイバーセキュリティ戦略」

2024年6月20日に、栄ガスビルキングルーム(名古屋市中区)にて、2024年度第2回スキルアップセミナーを開催致しました。スキルアップセミナーは、ASIF会員の若手技術者スキルアップを目的として、幅広い技術を習得して頂くためのセミナーです。

今回は、「未来の車を守る!SDV時代に対応するMacSecとSBOMで強化するサイバーセキュリティ戦略」と題して、自動車サイバーセキュリティやSDV(Software-Defined Vehicle)の動向から、サイバーセキュリティを確保するための活動について、わかり易く解説頂きました。

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セミナーへの参加者は、46名(非会員0名を含む)でした。

セミナーの様子

「SDV実現のためのMacSec技術の概要とEthernet TSN【リモート講演】」
講師:名古屋工業大学 大学院 工学研究科 情報工学専攻 教授 伊藤嘉浩 氏

SDVでは車両の機能を常に最新にアップデートするため、高速かつ堅朗な車載ネットワークが重要となります。本講演では、Ethernetベースの車載ネットワ クの基本的な内容と、セキュリティ保証とリアルタイム通信を実現する技術として、MacSecとEthernet TSNについて解説して頂きました。

「SBOMで強化するサイバーセキュリティ戦略」
講師:デロイト トーマツ サイバー(合) 片山泰輔 氏
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前半では、SDVと自動車サイバーセキュリティの動向を俯瞰した後、国連WP29で規定された枠組みUN-R 155/156と、それらの具体的な達成方法である国際規格ISO/SAE 21434(自動車サイバーセキュリティ)と国際規格ISO 24089(ソフトウェアアップデート)について解説して頂きました。後半では、ソフトウェア部品に関する機械処理可能なリストSBOM(Software Bill of Materials)の概要とそれを活用したサイバーセキュリティ活動についてご紹介頂きました。


第3回「車載ソフトウェアの未来を切り開く生成AI」

2024年7月29日に、栄ガスビルキングルーム(名古屋市中区)にて、2024年度第3回スキルアップセミナーを開催致しました。スキルアップセミナーは、ASIF会員の若手技術者スキルアップを目的として、幅広い技術を習得して頂くためのセミナーです。

今回は、「車載ソフトウェアの未来を切り開く生成AI」と題して、生成AIの過去・現在・未来の展望に触れ、システム開発現場での活用の可能性について事例を交えてわかり 易く解説して頂きました。

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セミナーへの参加者は、会場29名、オンライン130名(非会員0名)でした。

セミナーの様子

「生成AIを展望する ~生成AIの過去・現在・未来~」
講師:兵庫県立大学 名誉教授/特任教授(人工知能研究教育センター顧問) 松井伸之 氏
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生成AIの過去・現在・未来について、最近の話題、基盤技術(深層学習、Transformer、GPT(Generative Pre-trained Transformer)、生成モデル、GAN(Generative Adversarial Networks)、拡散モデルなど)、今後の進化予測を整理しながら解説して頂きました。

「生成AIが切り拓くシステム開発の未来」
講師:(株)クレスコ テクノロジーソリューションコンサルティング テクニカルエバンジェリスト 井上祐寛 氏
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前半では、システム開発への生成AIの活用について、生成AI活用の現状、システム開発への影響を解説して頂きました。 後半では、要件定義から実装までChatGPTを使ったプロトタイプ開発や、マルチエージェントによるレビュー活動について、具体的な事例をご紹介頂きました。 最後に、生成AI時代のシステムエンジニアの役割や、求められるスキルについて解説して頂きました。


第4回「次世代E/Eアーキテクチャのキーテクノロジー「車載Ethernet」」

2024年9月12日に、栄ガスビル(名古屋市中区)にて、2024年度第4回スキルアップセミナーを開催致しました。スキルアップセミナーは、ASIF会員の若手技術者スキルアップを目的として、幅広い技術を習得して頂くためのセミナーです。

 今回は、「次世代E/Eアーキテクチャのキーテクノロジー「車載Ethernet」」と題して、車載Ethernetの基礎から最新技術の動向まで、幅広く解説して頂きました。

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セミナーへの参加者は、86名(非会員1名)でした。

セミナーの様子

「車載Ethernet基礎」
講師:名古屋工業大学 未来通信研究センター 研究員 中尾裕一 氏
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前半では、Ethernetの歴史と基礎知識を始め、車載ネットワークにおける位置付けや応用事例について紹介して頂きました。 後半では、車載Ethernet標準規格100BASE-T1に導入された車載要件とその実現技術、車載Ethernetとともに用いられる周辺技術について解説して頂きました。

「車載Ethernetの業界動向とJASPARの次世代高速LANへの取組み」
講師:(一社)JASPAR 次世代高速 LAN WG 主査/トヨタ自動車(株) 電子プラットフォーム開発部 車両制御ネットワーク開発室 グループ長 後藤英樹 氏
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車載電子制御システムの基盤技術(ソフトウェアやネットワーク)の標準化と、共通利用による開発効率化、高信頼化を目指すJASPAR(Japan Automotive Software Platform and Architecture)において、 次世代高速LAN WGは、車載Ethernet等の高速通信に必要な車載要件をとりまとめ、標準化団体 (OPEN Alliance SIG, AVnu Alliance, IEEE, ISO等)に提案し、世界標準を創出することを目標として活動してきました。 本WGにおいて特に注力している技術について、物理層、データリンク層、SDN(Software Defined Networking)の3分野に分けて詳しく解説して頂きました。


第5回「車載 シミュレーション技術の最前線」

2025年2月13日に、栄ガスビル(名古屋市中区)にて、2024年度第5回スキルアップセミナーを開催致しました。スキルアップセミナーは、ASIF会員の若手技術者スキルアップを目的として、幅広い技術を習得して頂くためのセミナーです。

今回は、「車載シミュレーション技術の最前線」と題して、シミュレーション技術を用いた自動運転の安全性評価の事例と、ECUの仮想化による車載ソフトウェア開発の効率化の事例について紹介していただきました。

セミナーへの参加者は、57名(非会員0名)でした。

セミナーの様子

「仮想空間シミュレーションDIVPによる自動運転の安全性評価」
講師:神奈川工科大学 研究推進機構 先進自動車研究所 所長/特任教授 井上秀雄 氏
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自動運転システムの複雑化に伴い、そのテストと検証には、テストコースでの実車試験や公道での実証実験だけではやり切れず、再現困難な条件や、テストの効率化のためにシミュレーション技術を活用することが、世界的にも必須になってきています。本講演では、安全性と自動運転の関係、仮想空間での安全性評価基盤DIVP(Driving Intelligence Validation Platform)、自動運転実証実験へのバーチャル安全評価の適用について、具体的な事例を交えながら分かりやすく解説していただきました。

「ECU の仮想化による車載ソフトウェア開発の効率化」
講師:イータス(株) ソフトウェア開発ツール事業部 部長 髙 大成 氏
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ソフトウェアによる車の継続的な価値創出が求められる中、車やECUの仮想化を通じてソフトウェア開発の速度と柔軟性を高めることが期待されています。 本講演では、仮想化を構成する技術、仮想化により望める効率化、その効果をより確実なものとするためのポイントを解説していただきました。さらに、付加価値を創出するためのクラウド技術の活用についても紹介していただきました。


応用技術セミナー
第1回「半導体の最前線 チップレット技術がもたらす変革 半導体製造工場(前工程)の見学

2025年1月16日に、ルネサスエレクトロニクス(株)那珂工場(茨城県ひたちなか市)にて、2024年度第1回応用技術セミナーを開催致しました。

今回は、半導体の新トレンドと言われているチップレット技術の最新動向についてのセミナーと、ルネサスエレクトロニクス(株)の半導体製造工場(前工程)の見学会を開催しました。

セミナーへの参加者は、36名でした。

セミナーの様子

「先端チップレットの開発動向とアカデミアの役割」
講師:横浜国立大学 工学研究院 准教授 井上史大 氏
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半導体製造の後工程技術であるチップレットに大きな注目が集まっています。本講演では、チップレットの基本的な知識として、前工程との違い、後工程におけるチップ層、インターポーザ、基板などの各層の違いなどについて解説して頂いた後、将来を見据えた開発動向と、後工程に関する国内外の研究開発拠点を紹介して頂きました。

「先端SoCチップレットの技術動向とルネサスの取り組みについて」
講師:ルネサスエレクトロニクス(株) ハイパフォーマンスコンピューティングプロダクトグループ
HPCマーケティング統括部 技師長 原博隆 氏
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生成AIや自動運転で必須となる先端半導体の製造プロセスは、2nmの世代に突入しようとしています。製造プロセスの微細化に伴って、搭載する機能の高度化と多様化が進んでいます。半導体に搭載する標準機能と追加機能を別々の小型チップで開発しておき、それらを接続してパッケージ化するチップレット技術について、車載向け半導体ベンダーの立場から解説して頂きました。

「LSI製造工程の概要」
講師:ルネサス セミコンダクタ マニュファクチュアリング(株) オペレーショングループ 那珂工場 製造第二部 部長 高橋雅人 氏
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LSI(Large Scale Integration; 大規模集積回路)の製造工程について、ウェーハ上に回路を成形する前工程と、ウェーハからチップを切り出しパッケージに封止する後工程について概要を説明して頂いた後、見学対象となる前工程について詳しく解説して頂きました。