2025年度

スキルアップセミナー


第1回「車載ネットワークの基礎(CAN/LIN)」

2025年5月21日に、栄ガスビル(名古屋市中区)にて、2025年度第1回スキルアップセミナーを開催致しました。スキルアップセミナーは、ASIF会員の若手技術者スキルアップを目的として、幅広い技術を習得して頂くためのセミナーです。

 今回は、「車載ネットワークの基礎(CAN/LIN)」と題して、車載制御ネットワークの標準プロトコルであるCAN(Controller Area Network)とLIN(Local Interconnect Network)の基本的な仕組み、構造、用途の違いをわかりやすく解説していただきました。

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セミナーの様子
「車載通信入門 サブネットワーク LIN」
講師:(株) 豆蔵 主幹コンサルタント 稲垣修 氏
低コストかつ簡素な構成で小規模な通信を支えるLINプロトコルの基本から実践までを、通信構成やエラー検出例とともに解説していただきました。 さらに、今後の車載通信に不可欠な基礎知識として、システム構築に役立つ実装ポイントも紹介していただきました。

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「CAN通信入門」
講師:(株)サニー技研 車載事業部 車載 2課 課長 品川雅臣 氏
 前半では、高信頼で高効率な通信を実現するCAN/CAN FDの基本構造、エラー対処について、わかりやすく解説していただきました。

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講師:(株)サニー技研車載事業部 車載 4課 担当 中松勇人 氏
 後半では、実車での応用に重点をおいて、制御・診断・ネットワーク管理メッセージの扱いやトラブル時の確認ポイント、次世代アーキテクチャやAUTOSARでの活用について解説していただきました。

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第2回「次世代モビリティを支える車載Ethernetの最新動向」

2025年7月30日に、オンラインにて、2025年度第2回スキルアップセミナーを開催致しました。スキルアップセミナーは、ASIF会員の若手技術者スキルアップを目的として、幅広い技術を習得して頂くためのセミナーです。

今回は、「次世代モビリティを支える車載Ethernetの最新動向」と題して、SDV(Software Defined Vehicle)の中核技術として注目されている車載Ethernetの基本的な仕組みをわかりやすく解説していただきました。

セミナーへの参加者は、162名(非会員0名)でした。


セミナーの様子

「今さら聞けない!車載Ethernet プロトコルの基本と実践」
講師: (株)サニー技研 車載事業部 車載2課 グループリーダー 前田裕平 氏
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本講演では、従来のCANやLINに加え採用が進む車載Ethernetについて、基礎から実践までを紹介いただきました。 Ethernetの構造や既存プロトコルとの比較、車載要件に対応した規格策定の経緯、E/Eアーキテクチャの変遷、Sleep/Wake-up機能、SOME/IPなどの上位プロトコル、AUTOSARでの構成例など、車載ネットワークの最新動向とEthernet活用のポイントを幅広く解説いただきました。
  

「10BASE-T1Sが変える車載イーサネットの常識」
講師:マイクロチップ・テクノロジー・ジャパン(株) オートモーティブプロダクトグループ マーケティングマネージャー 角田修二 氏
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本講演では、車載ネットワークの新たな選択肢として注目される10BASE-T1Sについて、既存のCAN通信との比較を通じ、その必要性と特徴を紹介いただきました。 SDV時代の車載アーキテクチャ変化を背景に、帯域やトポロジーの観点からの利点、センサーやドア制御、ライト制御などへの適用事例、さらにSoC(System on a Chip)一体型や外付けPHY(Physical Layer Device)構成といったハードウェア構成例が紹介され、技術仕様から実装・適用のポイントまで、10BASE-T1Sの可能性を幅広く解説いただきました。


第3回「開発現場における生成AIの活用」

2025年9月1日に、オンラインにて、2025年度第3回スキルアップセミナーを開催致しました。スキルアップセミナーは、ASIF会員の若手技術者スキルアップを目的として、幅広い技術を習得して頂くためのセミナーです。

今回は、「開発現場における生成AIの活用」と題して、ChatGPTをはじめとする生成AIのソフトウェア開発現場での導入事例、活用のポイント、そして課題や注意点について解説していただきました。

セミナーへの参加者は、257名(うち非会員1名)でした。


セミナーの様子
「ソフトウェア開発のための生成AI研究最前線」
講師:九州大学 システム情報科学研究院 情報知能工学部門 教授 亀井靖高 氏
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生成AIの進化により、自然言語からのコード生成や脆弱性の自動修正、品質保証技術の高度化が進んでいます。 本講演では、ソフトウェア工学の研究者の視点から、生成成功率向上のためのプロンプト設計やファジング課題の分析、高精度な自動修正などの研究成果を解説していただきました。 さらに、高コストな大規模言語モデルに対して、SLM(Small Language Model:小規模言語モデル)や量子化による軽量・省電力なモデル活用の可能性も示され、今後の持続可能なAI開発に向けた最新動向を紹介していただきました。
  
「車載機器開発上流工程における生成AIの活用事例紹介」
講師:(株)クレスコ モビリティDXビジネス本部 第五部 岩崎龍一 氏
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本講演では、車載システムの上流工程において、生成AIを活用して要件定義やアーキテクチャ設計、テスト設計まで自動化・効率化する実践的な取組みを紹介していただきました。 具体的な事例として、オーナーズマニュアルを基に、大規模言語モデルによる機能・非機能要件や、USDM(Universal Specification Describing Manner)形式の仕様生成が行われ、工数削減と品質向上が期待できる成果を解説していただきました。
 
「生成AIとの対話技術~ソフトウェア開発も人生も楽しもう~」
講師:名古屋大学大学院情報学研究科 付属組込みシステム研究センター 特任教授 山本雅基 氏
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生成AIとの対話を、大規模言語モデルの基盤技術トランスフォーマの力を最大化する「王道」と捉え、その効果的な使い方や心構えを、IQ(知能指数)とEQ(感情知能)の両面から紹介していただきました。 活動事例として、ソフトウェア開発やカイゼン活動、メンタリングへの応用、さらには人格を持たせたAIとの実践的な関わり方を具体的に紹介し、人とAIが対等に協働し、共に成長していく未来の可能性について語っていただきました。


第4回「E2E自動運転技術の最前線と実装への展望 ~Donkey Carによる実走デモとともに学ぶE2E自動運転の基礎~」

2025年12月16日に、栄ガスビル(名古屋市中区)にて、2025年度第4回スキルアップセミナーを開催致しました。スキルアップセミナーは、ASIF会員の若手技術者スキルアップを目的として、幅広い技術を習得して頂くためのセミナーです。

今回は、自動運転において、周辺状況認識から車両制御までを統合して最適化するEnd-to-End(E2E)技術について、「E2E自動運転技術の最前線と実装への展望」と題して、基礎から最新動向までを解説していただきました。participants.png

セミナーへの参加者は、57名(うち非会員2名)でした。


セミナーの様子
「E2E自動運転試乗体験を語る」
講師:(株)サニー技研 ビジネス開発部/取締役 乾正樹 氏
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E2E自動運転技術を採用した自動運転車に試乗した経験に基づいて、実際の写真や走行映像を交えながら体験談を語っていただきました。

「Physical AIで加速する自動運転とAI教育の最前線」
講師:(株)FaBo 代表取締役 佐々木陽 氏
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自動運転やヒューマノイド開発を題材に、NVIDIA社Jetsonを活用したPhysical AIの実装事例と教育教材について紹介していただきました。 模倣学習や強化学習を通じたAI x ロボティクスの最新動向を解説していただきました。
 
「E2E自動運転と安全性」
講師:名古屋大学 未来社会創造機構/大学院情報学研究科 教授 高田広章 氏
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E2E自動運転技術の基礎として、E2Eの分類や、ルールベースと比較した場合の利点・欠点や課題について解説していただきました。 運転の安全性と円滑性のトレードオフ関係にあることを踏まえて、E2E自動運転の安全性や今後の方向性について紹介していただきました。


第5回「グローバル・デジタル規制に備える ~欧州CRA・セキュリティラベリングとSBOM~」

2026年2月26日に、オンライン(Zoom)にて、2025年度第5回スキルアップセミナーを開催致しました。スキルアップセミナーは、ASIF会員の若手技術者スキルアップを目的として、幅広い技術を習得して頂くためのセミナーです。

今回は、「グローバル・デジタル規制に備える ~欧州CRA・セキュリティラベリングとSBOM~」と題して、欧州サイバーレジリエンス法(CRA)や各国のセキュリティラベリング制度などの最新のデジタル規制動向と、基幹インフラから車載機まで必須となるSBOMへの対応について解説していただきました。

セミナーへの参加者は、122名(うち非会員0名)でした。

講演内容
「グローバル・デジタル規制動向」
講師:PwCコンサルティング(同) 奥山 謙 氏
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欧州CRAや各国のセキュリティラベリング制度など、最新のデジタル規制動向について、規制の対象範囲や適合評価の考え方を含めて解説していただきました。

「SBOM に備えよ!基幹インフラから自動車まで」
講師:NTTドコモビジネス(株) 西野 卓也 氏
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本講演では、SBOMの基本的な考え方と利用目的をはじめ、国内外における規制やガイドラインの動向、EU CRAへの対応における位置づけについて紹介していただきました。 さらに、SBOMのフォーマットや生成ツール、脆弱性管理における運用上の課題を踏まえて、実務で活用する際のポイントを分かりやすく解説していただきました。

 

応用技術セミナー
第1回「自動運転が一般社会へ」

2025年11月6日に、(独)自動車技術総合機構 交通安全環境研究所(東京都三鷹市)にて、2025年度第1回応用技術セミナーを開催致しました。

今回は、自動車に関するさまざまな研究、認証などを担っている交通安全環境研究所を見学しました。

セミナーへの参加者は、32名でした。

セミナーの様子
「自動運転の現状と安全基準の考え方」
講師:交通安全環境研究所 自動車安全研究部 自動運転研究統括監/部長 河合英直 氏
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交通安全環境研究所の位置付けを踏まえて、自動車社会の現状、特に自動運転の安全について分かりやすく説明していただきました。 自動運転レベル4に対応する自動運転車両の社会実装に向けた取組みについて、日本での事例を中心に紹介したあと、今後の自動運転車普及に向けた法的な課題について解説していただきました。
講演資料は非公開です。
見学会の様子
講演後は、参加者が約8~9名ずつのグループに分かれ、研究所内の各設備を見学しました。 主な見学内容は、以下のとおりです。

大型ドライビングシミュレーター(HMI実験棟)
自動運転マーカーランプ実験車(運動性能実験棟)
衝突安全設備および関連研究(振動強度実験棟)
騒音関連研究(音響実験棟、大型半無響室)
安全性評価シミュレーター(交通システム安全性研究棟)
大型自動車排気研究棟(大型シャシーダイナモメーター)

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